発電所だよりvol.03を発行しました。
第一発電所、第二発電所それぞれのバージョンを今回もご近所さん数軒ずつ、区長さん経由で回覧板で地域のみなさんにご覧いただけるようカラープリントして持参します。
1年に数回の発行を目指していますが、今回の発行は1年以上時間が経ってしまいました。その間、第一発電所は3周年を迎え、第二発電所は2年7ヶ月も経過しました。天候不順にもかかわらず計画を上回った累計発電量や、今年4月の改正FIT法関連の記事と地域のお役に立てそうな無料サービスを紹介しています。
発電所に特化した遠隔監視には、
1.スマートメーターのBルート*を利用した発電量リアルタイム監視
2.インターネット対応ライブカメラを利用したリアルタイム監視、録画監視
3.インターネット対応気象観測器を利用したリアルタイム気象監視(気温、雨量、風速、日射量等)
などのジャンルがあります。
エコロジアでは、この3つのジャンルすべてにおいて自社発電所で実証実験を行ってきたことは、過去の記事に掲載しているとおりです。これらは高額な業務用機器ではなく、市販品をDIYで低コストで設置できるというのが最大の特長です。
2017年4月に施行された改正FIT法による事業計画策定ガイドラインにも、保守点検において遠隔監視が推奨されています。
昨今急速に普及してきているIoT製品を有効に組み合わせ、PCだけでなく、スマートフォン、タブレット端末に入れたアプリから利用できる便利さが実感できます。
エコロジアでは、発電所仲間、NPOの市民共同発電所への導入支援を通して、みなさまの大切な太陽光発電所の多様な遠隔監視をお手伝いできるようになりました。
特に、上記「1.スマートメーターのBルートを利用した発電量リアルタイム監視 」では、株式会社インターネットイニシアティブの正規代理店として、同社と直接取引できない個人、個人事業主、法人のお客さまへサービス提供を開始いたしました。
詳しい内容は「遠隔監視サービス事業」のページをご覧ください。
本年4月1日施行となった改正FIT法にもとづき、本年4月25日に、「みなし認定移行手続き」電子申請を行いましたが、本日、第一発電所分について、6月17日付で経済産業大臣が受理し、移行手続が完了した旨の通知を受けました。
第二発電所と同時に申請しましたが、こちらは約2週間遅れの完了通知となりました。電子申請システムは新システムへの移行や運用体制が追い付いていないことなどが原因のようですが、当社分は申請より約2ヶ月で受理されました、9月末の締切に近づくにつれ、申請量が激増すると思われますので、みなし認定移行手続き対象の発電事業者は早めの電子申請をおすすめします。
本年4月1日施行となった改正FIT法にもとづき、本年4月25日に、「みなし認定移行手続き」電子申請を行いましたが、本日、第二発電所分について、6月14日付で経済産業大臣が受理し、移行手続が完了した旨の通知を受けました。
改正FIT 法が4月1日に施行されましたが、特例太陽光設備を除き、すべての発電事業者は、民間団体が作成したガイドラインを参考に、計画を立て保守点検及び維持管理を着実に実施することを、事業計画を提出する際に宣誓することが求められるようになりました。
こうした新しい法制に具体的に対応できるよう、昨日6月7日、当社第一発電所にて特例NPO法人 太陽光発電所ネットワーク(PV-Net)主催の「市民共同発電所のための保守点検研修」が行われました。
梅雨入り時期の開催で、空模様が危ぶまれましたが、なんとか曇天で済み、無事所定のプログラムを終了できました。
当社にとっては、第一発電所の設備の提供と引き換えに、サンプリング的な定期点検実施と、自社点検スキルの獲得という機会になりました。
研修の目的は、
・ 研修生が保守点検業務の基本的事項を理解し、各種測定器を使って安全に・分析を実施できる技能の習得を助ける
・ 保守点検で発生した問題の解決方法を考えることができたり、相談できるネットワークを確立する 等、
というものでした。
発電所の全停電は行わず、第5パワーコンディショナだけの停止を行い、PV-Net千葉地域交流会世話人で第二種電気主任技術者である平間氏の指導のもと、エコロジアも執筆に参加しているβバージョンの研修テキストを使いながら、
・安全講習
・目視点検のポイント
・絶縁抵抗、接地抵抗測、IVカーブ等測定実習
を行い、手順や注意事項を確認しながら進められました。
結果として、第5パワーコンディショナに連なるモジュール、ストリング、アレイに関する異常はありませんでした。
エコロジアは、今回の経験を踏まえつつ、民間ガイドラインである、
「太陽光発電システム保守点検ガイドライン JM16Z001(一般社団法人 日本電機工業会、一般社団法人 太陽光発電協会)」
ならびに「太陽光発電システムの定期点検及び不具合調査に関するガイドラインについての報告書(一般財団法人 電気安全環境研究所(JET))」をベースとした保守点検及び維持管理計画を立て、
・毎日の発電量遠隔監視
・月1回以上の発電所立入による日常目視点検
・年1回程度の架台強度点検、ボルト増し締め
・4年に1回以上の頻度での発電設備電気的点検
・異常発見後の速やかな臨時点検と事後対応
・上記すべての記録保管
の方針で臨むことにいたしました。
昨日3月23日に、第一発電所、第二発電所の架台のボルト点検を行いました。
この点検は昨年2016年1月8日以来でしたが、やはり1年以上経過するうちにボルト・ナットの弛みはかなり発生しており、増し締めの措置を確実に行いました。
昨年は台風9号が当地のほぼ上空を通過するなど、相当な強風による振動影響を受けたためと思われます。
太陽光発電所は建てたらそれで終わり、メンテナンスフリーではなく、このような1年に1度程度の架台の点検も必要です。
次もまた1年後をめどに実施したいと思います。